自然に学べ！バイオミミクリー・ラボ

体内に方位磁石が備わっているかのように、カメが地球磁場を利用して移動する方法を探る。動物たちのこういった能力はスマートフォンのナビゲーション技術に使われている。またヘビの独特な移動方法はいかにエネルギー効率が良いかを解明。この動きをもとにしたロボットが捜索救助活動や心臓外科手術など人間に役立つ様々な目的で製造されている。声の出演：平田広明（人工知能ジャイルズ）。

ヤモリが滑らかな垂直面を上る仕組みが超高層ビルの外壁の汚れを取る技術に再現されていることを紹介。またベネットワラビーの気化熱を利用した体温調節について調査。皮膚の下の熱を伝える特殊な静脈を気化熱の作用で冷やすのだが、これがある冷却グローブの開発に一役買っている。体内深部の熱を直接取ることでスポーツ選手の体力回復を早めるというのだ。声の出演：平田広明（人工知能ジャイルズ）。

チョウの羽根が乾いた状態を保っている理由を知り、あらゆるものを水から守るための最先端の研究にどう役立てているかに迫る。ほかにもアシカやアザラシなどが視覚ではない方法でほかの魚や物体を感知している仕組みがレーザーによる仮想のヒゲを使って自動運転する車や、レーザー光を照射して周囲のものとの位置関係を検知するなどの開発に役立っている。声の出演：平田広明（人工知能ジャイルズ）。

水中をスムーズに進むために重要なサメの皮の謎に迫る。紙やすりのような皮の研究からドイツのある企業が船のコーティングを開発した。これによって抵抗を最小限に抑え、より速く、燃費良く航行できる。また、なぜフクロウが音もたてずに羽ばたくことができるのかを調査する。そして、その仕組みから超低騒音設計のファンが作られた経緯をひも解いていく。声の出演：平田広明（人工知能ジャイルズ）。

ジェット機のパイロットに大きな重力がかかると、血液の循環に支障をきたし視界が失われるブラックアウトを引き起こして非常に危険だ。そして、トンボが液体バリアのおかげで大きな重力に耐えている仕組みから「トンボ」スーツの発想が生まれた。ほかにもワライカワセミの驚異的な視力が、火災の起きやすさなどを空から調べる技術の開発に一役買っている。声の出演：平田広明（人工知能ジャイルズ）。

視覚障がい者が「もっとよく見える」助けとなる新しい装置が続々開発中だが、番組では「超音波で周囲を探知する杖」を試す。また、アリ塚のトンネルが自然の空気の移動パターンを利用して作られ、夜は温かく昼は涼しく保っていることについて調べる。この知恵がより快適で効率的なビルの設計に活用されているのだ。声の出演：平田広明（人工知能ジャイルズ）。

鼻腔での除湿と加湿によって体内の水分を蓄えているラクダの仕組みにヒントを得た効率的な水の保存方法を紹介。さらに、クラゲの効率の良い泳ぎ方の秘密に迫る。そんなクラゲを参考に、水中を最小限のエネルギーで移動するロボットが開発された。その名も「ロボジェリー」が近い将来、軍の調査や海に流出した石油の回収、海洋環境の観測などを行うかもしれない。声の出演：平田広明（人工知能ジャイルズ）。

アリやカブトムシ、カマキリなど節足動物の強みである外骨格の秘密とは？こういった動物が利用している工学的原理からすれば、人間の骨も体の外側に出せば超人的なスーパーヒーローを創ることができる。そのほか動物のように動く４本脚のロボットの開発や押しても倒れない見事な平衡感覚を持つ最新ロボット、ビッグドッグLS3の誕生に迫る。声の出演：平田広明（人工知能ジャイルズ）。

鳥はなぜ群れながら飛べるのか？この研究が自らシンクロして飛ぶロボットの開発に役立っている。そのほか、魚群がらせん状に回転しながら泳ぐ謎や高速で動くものの後方は圧力が低くなるスリップストリームの仕組みを調査。こういった魚の行動を理解することで10倍効率的な風力発電が可能になる。声の出演：平田広明（人工知能ジャイルズ）。

戦車やヘリコプター、船などを事実上「見えない」状態にする驚きの「適応」技術を紹介する。この技術は周囲に擬態したり繁殖相手を誘うため、全く違う色に体を素早く変えられるタコなどの頭足類からヒントを得ている。また、アリの生態から緊急時や避難において群知能を活用する研究を調査。アリの巣最適化アルゴリズムを、宇宙旅行の計画に応用する研究者もいる。声の出演：平田広明（人工知能ジャイルズ）。

クモはどうやって強くしなやかな糸を作り出すのか？そんな研究から超強力な驚異の新素材が作られた。強度はスチールの何倍もありながらゴムのように柔軟で、人工の腱や防弾チョッキなどの素材にもなる。さらに番組ではペンギンの水中では時速10キロ以上まで加速する能力をヒントに、気泡を利用して船と海水のあいだの負荷を減らす新技術が開発されている。声の出演：平田広明（人工知能ジャイルズ）。