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【明日への扉】唯一無二の技を磨く~倉敷の民藝品「いかご」をたったひとり継承する若き職人~

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さわやかな香りとともに日本の風情を感じさせる畳。畳表の材料となるい草は、かつて岡山県倉敷市でもっとも多く栽培されていた。


い草で華麗な文様を織り込んだ花ござは倉敷市が発祥の地とされている。また、「いかご」も倉敷固有の民藝品のひとつだ。


いかごとは、い草をよった縄『い縄』で編まれたかごバッグ。ひとつひとつが緻密な手仕事によって作られ、美しさと実用性の両方を兼ねる。



おろしたてのいかごは淡緑色で、い草特有の芳香を放つ。畳の香りが好きな人にはたまらないだろう。


やがて使いこむうちにあめ色に変化し、味わい深くなるそうだ。「経年変化の様を楽しんでほしい」といかご職人である須浪隆貴さんは話す。


いかごの伝統を受け継ぐ職人は日本でただひとり、須浪さんのみだ。5年前、20歳の時に、伝統のともし火を祖母から受け継いだ。


須浪さんは幼い頃に父を亡くし、おばあちゃん子として育った。祖母・栄さんがいかごを編むそばで遊びながら、織機を打つ音とリズムで作り方を自然に吸収していったそうだ。



栄さんの影響もあり、ものづくりが好きになった須浪さんが「好きなこと」と「社会との接点」を考えた時、たどり着いたのがいかご作りだった。

 
そして今回の取材では、いかごが結ぶ須浪さんと亡き父との新たな接点も明らかに――。

 

続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。

 

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Text by Discovery編集部

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