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【明日への扉】越前和紙 紙漉き職人 ~ 限りなき表現に魅せられて ~

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日本が世界に誇る越前和紙。

福井県越前市にある五箇と呼ばれる地域は、越前和紙の故郷である。水に恵まれたこの谷あいの地で、今なお昔ながらの製法が大切に守られている。
 
越前和紙の誕生には1500年前にまで遡る伝説がある。五箇には田んぼも畑もほとんどなく、住民の生活は苦しかったという。そこに美しい女性が現れ、紙漉きの技を教えたそうだ。

以来、村人たちはこの女性を川上御前と呼び、全国でも例のない紙漉きの神様として地元の岡太神社・大瀧神社に大切に祀り、毎年5月には盛大な祭礼を執り行っている。



越前和紙の特徴の一つは種類の豊富さだ。

卒業証書やのし紙などに使われる奉書紙、ふすまや屏風に使われる鳥の子紙。そのほかにも多種多様な紙があり、美しさや丈夫さ、書きやすさから横山大観などの芸術家からも愛用された。
 
また、越前和紙は日本の紙幣にも大きな影響をあたえた。優れた品質の越前和紙は明治新政府の紙幣にも使われ、現代においては越前和紙の紙漉きの技が偽札を防止する「透かし」という無くてはならない技術に活かされている。



そんな越前和紙に魅了され、この世界に飛び込んだのが古澤花乃(ふるさわ かの)さん。この道6年目の紙漉き職人だ。

花乃さんは兵庫県出身。京都の芸術大学で日本画を学んでいたが、就職活動で工房を訪れるまで越前和紙については何も知らなかったという。

ずっと日本画を勉強していたので、描くツールとして和紙を使っていたという花乃さん。越前和紙は和紙自体に模様がついている紙もたくさんあることを知り、「こんなものもあるんだ」と衝撃を受けたという。



花乃さんが働く工房は大正8年創業の「五十嵐製紙」。機械による和紙作りも行いながら手漉き和紙の技法も忠実に守り続けている。

花乃さんに紙漉きの技術を教えたのは、伝統工芸士の五十嵐美佐子(いがらし みさこ)さん、そして娘の五十嵐匡美(いがらし まさみ)さんだ。



匡美さんは「若い子の発想はすごい」と花乃さんを評価している。「しかも、私達は紙漉きしか知らないけれど、あの子には描く人の気持ちがわかるので、描き手の気持ちを考えつつ紙作りをしている」とも。

思わず描きたくなる、使ってみたくなるような紙──。そんな和紙作りを花乃さんに期待していると、匡美さんは話してくれた。



これは越前和紙の襖紙だ。表面に美しい模様が施されている。
手漉きで作られるこの襖紙の工程と、越前和紙ならではの多様で独創的な技法を紹介する。


続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。


~at home presents明日への扉~

ディスカバリーチャンネルにて毎月第3木曜日 19:30~20:00、再放送は翌々週の日曜日 08:30~09:00に放送中


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Text by Discovery編集部

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