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【明日への扉】江戸切子職人
~ 父の輝きを超える日をめざして ~

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繊細なカットが煌めきを放つ江戸切子。

切子とは、カットガラスのこと。東京を代表する伝統工芸品だ。



江戸切子は、江戸時代後期に日本橋のガラス問屋、加賀屋久兵衛がガラスに彫刻をしたのが始まりとされる。その輝きはダイヤモンドに例えられ、黒船で来航したペリーもあまりの美しさに驚嘆したという記録が残されている。

東京の空の玄関、羽田空港を有する大田区。昭和の風情が漂う街・蒲田に、一軒の工房がある。



江戸切子を牽引するひとり、鍋谷淳一さん。これまでにない独創的なデザイン、そして圧倒的な重厚感に豪快なカット。鍋谷さんは江戸切子の新たな時代の訪れを作品で証明した。

その輝きを継承し、未来を照らす若者がいる。



江戸切子職人、鍋谷海斗さん。

もともと跡を継ぐ気はなかったという。けれども、いつしかそれは父への憧れへと変わっていった。

小さい頃によく工房を訪れ、父の背中を見ていたという海斗さん。その姿を今思い浮かべると「すごくかっこよかった」と思うそうだ。形に残る仕事がしたいという思いもあり、24歳の時に父・淳一さんに弟子入りし、今では四代目として腕を磨いている。



海斗さんの作品作りへのこだわりは、自分にしかできない表現だ。デザインを探求し、伝統の世界に新たな風を吹かせている。

今回海斗さんが作るのは、黒い生地に二枚の葉がデザインされ、それぞれを伝統文様が彩るロックグラス。「かっこいいものを作りたくて、いろいろ試行錯誤して作ったデザイン」だ。海斗さんが初めてデザインして作った、想いがこもった作品でもある。



江戸の粋を今に伝える伝統文様には、その一つひとつに願いが込められている。菊の花が連なる「菊繋ぎ」は、不老長寿をもたらすといわれている。また、竹籠のような「八角籠目」は魔除けなどの意味があるそうだ。



虹色の輝きをまとった、海斗さんのロックグラス。伝統文様に光が降り注ぐ。光とガラスが戯れる、光の芸術品だ。



休日の工房には新作に挑む海斗さんの姿があった。

デザインのアイデアは海から得たという。「自分の中にある海の楽しさ、ワクワク感を取り入れてみようというところはありました」と話す海斗さん。

江戸切子の新たな歴史を、その手で切り開く。


続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。


~at home presents明日への扉~

ディスカバリーチャンネルにて毎月第3木曜日 19:30~20:00、再放送は翌々週の日曜日 08:30~09:00に放送中


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Text by Discovery編集部

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