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【明日への扉】木鋏鍛冶 〜 故郷を離れ 鍛冶として生きる〜

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秋元純也さんは中学生の時に鍛冶という仕事を知った。以来、生涯をかけて極めていく道と定め、ひたすら鍛錬を重ねている。

今回の「明日への扉」では、そんな秋元さんの情熱的な仕事ぶりをご紹介するとともに、木鋏(きばさみ)の魅力に迫る



埼玉県出身の秋元さんは、鉄を学ぶために工業高校へ進学し、22歳の時に新潟県三条市が鍛冶を育成する研修制度に合格し、故郷を離れた。

三条市といえば世界が認める「ものづくりの街」。市の中心部を流れる五十嵐川からは豊富な砂鉄が採れたため、古くから鉄を使ったものづくりが行われていた。中でも鉄を打って作る「打ち刃物」は、世界最高峰の切れ味を誇る。



三条市にある昔ながらの鍛冶屋で作られているのが、庭師などの本職が使う木鋏だ。



伝統工芸士・平孝行(たいら たかゆき)さんの木鋏には伝統の技が宿り、様々な種類が作られている。かんなにかけたと同然のスパッとした切り口は繊維が潰されていないため、剪定した枝から病気が入り込みにくいと言う。また、道具としての使いやすさにも定評があり、そのすばらしい切れ味を求めて全国の庭師が愛用している。

しかし、木鋏の伝統工芸士は全国でも数人しかいない。木鋏の伝統技法が途絶えつつある今、その技を受け継ぐべく、秋元さんは平さんの元で5年間研修を重ね、みっちりと基礎を学んだ。



木鋏鍛冶は、一人前になるには最低でも10年かかると言われるそうだ。秋元さんの研修期間は残りわずかだが、作業の多くを任されていない。そのような中で、秋元さんは任されていない作業も親方の仕事を見て、聞きながら学び続けている。

「5年間親方の音を聞きながら作業してきたので、(音は)真実味のある手がかり」だと言う秋元さんは、さらに「音が聞けるのも財産だと思います」とも話している。



そんな秋元さんに、5年間の成果を試す時がきた。研修の修了制作として、初めて一人で木鋏作りに挑むのだ。



数ある工程の中でも、刃物の真髄とされているのが焼き入れだ。鋼の温度管理には最も神経を使うところで、温度が低ければ切れない鋏ができてしまうし、温度が高ければ鋼が欠けてしまう。炉に熱された鋼の色を見極めながら、慎重に、かつ手早く作業を進めていかなければならない。鋼との真剣勝負だ。

「理想のかたちは親方の鋏。親方の作る木鋏に近づければいいなと思う」と話す秋元さん。

秋元さんが5年間で学んだ技術の全てをかけて完成させた木鋏は、果たしてどのような仕上がりになったのだろうか。そして、木鋏に込められた想いとは……。


続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。


~at home presents明日への扉~

ディスカバリーチャンネルにて毎月第3木曜日 19:30~20:00、再放送は翌々週の日曜日 08:30~09:00に放送中


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Text by Discovery編集部

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