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【明日への扉】世界最高級の和庖丁を目指して~若き鍛冶職人の奮闘に迫る

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素材の味わいを活かす調理技術と調理道具が発達している点が評価され、『和食;日本人の伝統的な食文化』がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは記憶に新しい。

和食の技を支える調理器具の要は和庖丁だ。「角が立つ」と表現される和庖丁の切り口は、素材の細胞を潰すことなくうまみを最大限に引き出す。

いまや世界中の料理人のあこがれの的になりつつある和庖丁。抜群の切れ味と扱いやすさを併せ持っていることがその人気の秘密だろう。

古くから、日本では硬い鋼を全面に使わずに軟らかい地金(軟鉄)と重ねて鍛える技術を確立し、その結果、独特の刃物が生まれた。鋼と地金を合わせることにより、硬さを持ちながらも粘りのある金属に仕上がる。そのため刃こぼれしにくい庖丁ができあがるのだ。

しかしそう簡単には作れない。和庖丁一本を作るのに鍛冶・刃付け・柄付けと何工程もあり、何人もの職人技を必要とする。600年続く刃物の街・大阪府堺市で鍛冶職人として修行中の奥上祐介さん(27)は、技を極める難しさをこう語っている。



「“一人前十年”と言われるが、自分が目指しているものはもっと先にあるので十年では足りないかもしれない」。そう語る奥上さんの額には、一流の職人になるという決意の汗が流れる。

世界に誇れる「堺打刃物」を目指して、若き鍛冶職人は今日も赤々と熱された鋼と向き合っている。

続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。



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