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東京七宝職人 ~ 魅せる色彩を求めて ~

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ガラス質である釉薬を金属に焼き付ける七宝焼(しっぽうやき)の技術。絵画のような絢爛豪華さは、多くの権力者たちを魅了してきた。その歴史は古く、かのツタンカーメンの黄金のマスクにも七宝焼の技術が使われている。
 
日本に伝わったのは6世紀で、仏教伝来と同時期だと言われている。仏教の7種の宝に匹敵するほど美しいことから七宝と名付けられたのだそうだ。



東京で七宝焼が作られ始めたのは江戸時代だ。刀の鍔の一部を凹ませて色をつけたものなどが作られ、その技術は門外不出だった。

東京七宝が他と大きく異なるのが、地金と呼ばれる釉薬を盛り付ける土台だ。

一般的なものは銀線を使って釉薬を入れる場所を手作りで作るのだが、東京七宝では型を使って作られたものを使う。それらの違いは溝にあるといい、東京七宝の型は溝が浅いからこそ繊細な技術が求められる。



東京七宝の技術と美しさを継承し、進化させ続けているのが畠山七宝製作所だ。

工房を仕切るのは2代目の畠山弘(はたけやま・ひろし)さん。職人歴は47年に上る。畠山さんが得意とするのは、東京七宝の技術を使ったアクセサリーだ。多彩な色を組み合わせ、手にとってみたいと思えるものを作るのが畠山さんのこだわりだ。



その意思を継ぎ新たな作品づくりに挑戦しているのが、弟子であり、娘である畠山佳奈(はたけやま・かな)さん。この道に入ったのは6年前、28歳の時だった。もともとは図書館司書として働いていたが、「父が育てた畠山七宝製作所を今後残していくためにはどうしたらいいか」と考え、自ら職人になる決意をしたという。

「本当にまだまだなので、たくさんこなして技術を身につけたいなと思っています」と佳奈さんは話す。



父が築いてきた東京七宝を未来へ継ぐために佳奈さんが最も力を入れているのが、色彩を表現することだ。色の組み合わせを変え、さまざまな美しさを生み出す。目指すのは、東京七宝だからこそ生みだせる色彩の美しさと輝きだ。

「色を考えるセンスは私よりはるかにいいですね。ですからアクセサリーをやるには向いている」と師匠である弘さんも太鼓判を押す。



東京七宝は、大きく分けて「釉薬の盛り付け、釉薬を固める焼成、研磨」の三つの工程で作られる。

佳奈さんは半年ほど前から研磨の作業に挑戦し始めたそうだ。



今回は中心に朝顔の花があしらわれた、複雑な模様の帯留めに挑戦する。

平らなブローチなどの研磨には慣れてきたが、帯留めのような曲面の製品への研磨は今回が初めて。

佳奈さんの挑戦を追った。


続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。


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Text by Discovery編集部

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