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【明日への扉】ユネスコ無形文化遺産登録SP〜 伝統建築工匠の技 2〜

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『明日への扉』では、これまで12年に渡って日本の伝統技術を受け継ぐ若者たちを応援し続けてきた。


その若者たちの中には、つい先日ユネスコ無形文化遺産に登録された「伝統建築工匠の技」を修業する職人の姿もあった。


そこで、前回に続いてユネスコ登録を記念した『明日への扉』特別編第2弾では、2013年に取材した若き宮大工に再び登場してもらった。8年ぶりの再会を通して見えてきた成長の軌跡をぜひご覧いただきたい。


2020年12月。日本の伝統技術がユネスコ(UNESCO:国際連合教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された。


宮大工や茅葺、畳制作など、伝統建築やその修理に関わる17の技術の中、木内組棟梁である木内繁男氏が属する日本伝統建築技術保存会は、「建造物木工」の技術で伝統建築工匠の技として世界にその重要性を認められたのだ。


日本が世界に誇る木造建築は、ヨーロッパの石の建物と比べて修復の必要性が高いため、修復する技術が発展し、脈々と受け継がれてきた経緯がある。

 
木造建築の代表格と言えば、神社仏閣であろう。そしてその社寺建築最大の特徴は、木の特性を活かして凸凹をつけ、釘を使わずにつなぎ合わせていく「木組み」と呼ばれる伝統的な技法だ。



この木組みにより、木の経年変化や強い揺れにも柔軟に対応できる粘り強さが生まれ、数百年という長い年月にも耐え得る建築が可能となる。木組みは知られているだけで200種類以上あるそうで、その複雑な構造を知り尽くし、巧みに使い分けられるのが宮大工だ。

 
宮大工は社寺建築、また国宝や国の重要文化財に指定されている古い建物の修復などを専門に手がける。建築様式についての見識はもちろんのこと、木材に関わる深い知識と卓越した技が求められる。素材それぞれの特性を見極め、曲がった木は曲がったなりに適材適所で使うことで、無駄がなく理に適った作りを実現できるのだそうだ。




日本有数の宮大工集団として名高いのが、大阪にある金剛組だ。創業はおよそ1400年前の飛鳥時代で、世界で最も古い企業とも言われている。現在ではおよそ100名の職人が大阪と東京で日々技を高め合っている。

 
藤原弘揮さんも金剛組で汗を流している宮大工のひとりだ。大阪にある木内組に属し、2013年の取材当時は職人になって8年目を迎えていた。宮大工を志し、故郷の島根県三朝町を離れて大阪にやってきたのは18歳の時。建築の専門学校で学びつつ、長期の休みには寺の建築現場に出向き、手伝わせてもらっていた。


その現場を担っていたのが木内組の棟梁・木内繁男氏だった。ご縁が繋がり、藤原さんは卒業後すぐに木内さんの下で宮大工としての修行を積み始めた。

 
「5年あったら一人前にしたるから」。当時木内さんが藤原さんにかけた言葉だそうだ。


それ以降、尊敬する親方の期待に応えるべくひたむきな努力を重ねてきた藤原さん。木内組の中では下から3番目の若手だったのが、高い向上心と、常にひとつ先を見据えた仕事ぶりを評価され、今では棒芯(現場監督)を任されるまでになった。


そんな藤原さんの成長ぶりを見守り、時には厳しく指導してきた木内さんだからこそ、15年目の節目に伝えたいこととは──?


続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。


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