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【明日への扉】江戸打刃物職人 〜 プロが求める切れ味 〜

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鉄と鋼、そして火。古来、人はこの燃え盛る炎の中から刃物を生み出してきた。髪結いのカミソリ、大工のノミ、料理人の包丁──。刃物は職人にとってなくてはならないものだ。



これらの道具を職人たちの望む形や切れ味通りに作り出す職人たちがいる。江戸打刃物(えどうちはもの)職人である。 



東京都葛飾区立石。ここに、およそ160年前に創業した江戸打刃物の工房がある。
 
八重樫打刃物製作所は、日本刀の刀鍛冶として始まり、やがて包丁やかんななどの打刃物へと進んだ。初代から継承されてきた宗秋(むねあき)の名を守りながら、今も日本刀の技を生かし江戸打刃物を作り続けている。
 
そんな工房で一人前の江戸打刃物職人を目指し修業を続けているのが小沼亮介さん、31歳だ。 



東京生まれの小沼さんは、学生時代は野球に打ち込み、卒業後は一度就職するも退職した。そして、次の仕事を探している時、偶然見つけたのが工房の職場見学だった。
 
「最初は興味本意だったんですけど、面白そうだなと思って飛び込んでみた」という。



こうして足を踏み入れた職人の世界で、教えを乞うのは工房の親方であり4代目宗秋の八重樫潤一(やえがし じゅんいち)さん、そして親方の叔父である八重樫忠夫(ただお)さんだ。



親方たちは「最後の出来上がりまでを想像して作っている」のに対し、「自分はまだ出来上がりを想像できずに、今この作業をやらなきゃ、あの作業をやらなきゃと目の前のことしか出来なくて、出来上がったときに綺麗さが足りない」ことが課題だと小沼さんは話す。
 
しかし、親方たちが小沼さんに寄せる信頼は厚い。
 
「ひとつのことを突き詰めてやっていく、我慢強さみたいなのがあると思います。もうひとつはものを正確に作るということですね。コンマ1の単位まで正確に作るんですよ。それがすごいなと思いますね」と潤一さんは太鼓判を押す。
 
職人歴70年の忠夫さんも「ものづくりが好きだから大丈夫なんじゃないかなと思っていたけど、よくやってますね」と評価する。



修業8年目の小沼さんは、火造り、成形仕上げ、焼き入れ、そして研ぎという、江戸打刃物の4つの工程のうち、焼き入れ以外の工程は習得済みだ。
 
「まずは自分のスキルを上げて、伝統をしっかり受け継いで、できるだけ長くその技術や製品を後に残していけたら」という思いを胸に、小沼さんは日々鍛錬を重ねている。



今回、小沼さんの包丁づくりを全て見せてもらうことにした。
 
 
続きは、ディスカバリーチャンネル放送から。
 
 
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ディスカバリーチャンネルにて毎月第3木曜日 19:30~20:00、再放送は翌々週の日曜日 08:30~09:00に放送中
 
 
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Text by Discovery編集部

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