京都よろづ観光帖
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三方を山に囲まれた箱庭のような街に、平安遷都からかれこれ千二百年以上も、いろんな人や文化がひしめき合っている京都。
古いものと新しいもの、伝統と進化とが混在する街は、多くの人々を魅了します。この番組はそんな京都のいろいろ、つまり「よろづ」のことをご紹介し、京都に触れていただく映像的書付です。ご一緒に“京都のよろづ”を観に参りましょう。
京都よろづ観光帖#1
◆京都の「ケ」のおだし
真言宗総本山、世界文化遺産にも登録される東寺から散策を開始。訪ねたのは明治36年創業、昆布やかつお節など、天然素材の「だし」を扱う専門店「京・東寺 うね乃」。おだしは今や和食を支える縁の下の力持ち。しかし、ひとくちに和食と言っても、料亭の料理もあれば、家庭のオフクロの味も和食。その両方を美味しくするために、4代目主人におだしへの想いを聞きます。さらに、おだしを身近に感じてほしいと、うね乃が麩屋町で始めたおでん屋を訪ねます。
◆手土産に使う“ええもん“
今回は創業から60年、京都で愛される街の洋菓子屋「欧風堂」へ。ひとつひとつ丁寧に作られた、ふわっふわのワッフルが登場します。
◆京都通り名の唄「まるたけえびす」
今回の歌い手は、浄土真宗佛光寺派の本山、佛光寺の境内で朝のラジオ体操に集まる近所の方々。どんな歌声をお聞かせ下さるでしょうか。
◆いきつけ
木版摺り「竹中木版 竹笹堂」の6代目摺り師、原田裕子さんにインタビュー。木版摺りの仕事を拝見させていただきながら、彼女のいきつけの居酒屋「上茶谷」を訪ねます。
京都よろづ観光帖#2
◆京の銭湯文化
京都の街を歩くと驚くほど多くの銭湯がある。更に現在はイベントが行われ、外国人にも大人気!意外な発展を見せている。◆手土産に使う“ええもん“
甘春堂の貝合せ。貝合せは平安時代、王朝貴族によって行われた歌合せの一種。
◆いきつけ
京扇子四代目若女将のとっておきの店へ。
京都よろづ観光帖#3
◆京のサロン文化
実は京都、コーヒーの年間消費量が全国でトップクラス。京都人は何故コーヒー好きなのか?その秘密を探る!◆手土産に使う“ええもん“
喫茶マドラグの「コロナの玉子サンド」
◆いきつけ
金網製品を手作りしている「金網つじ」2代目のとっておきの店、おばんざい「登希代」をご紹介
京都よろづ観光帖#4
◆市比賣(いちひめ)神社のいちひめ雅楽会
河原町通五条を下った所にある「市比賣(いちひめ)神社」。女人守護の神様として知られます。実はこちらで約40年前に宮司さんが中心となって「いちひめ雅楽会 」が設立。平安時代から続いてきた雅楽を受け継いでいこうと、大学生を中心に200人以上の会員が所属し、イベントや修学旅行生などに披露しています。
雅楽は日本古来の音楽。古くから宮中や寺社などの限られた人たちの中で培われてきた文化です。世界最古のオーケストラとも言われますが、指揮者がいません。演奏するもの同士がお互いの息や間を感じ合って奏でられるのです。まさに京都人が大切にする調和の精神。これを雅楽から学びます。
◆手土産に使う“ええもん“
嵐電西院駅近くの商店街にある京都養老軒。ほんのり甘い餡に苺が入った苺大福が地元の方々に愛される街の和菓子店です。
3代目の本田さんはワイン好きが高じてワインエキスパートの資格を取得。学んだ知識を生かして、和菓子にあるワインを販売しているほど。そんな探究心旺盛な本田さんは、みかん、栗、キュウイなど様々なフルーツ大福を開発しています。
◆いきつけ
京都の祇園四条に建つ歌舞伎や演劇の殿堂「南座」。こちらの大きな赤い提灯は京都を代表する風景のひとつ。この提灯を作っているのが、江戸時代から続く老舗の提灯工房「小嶋商店」を継ぐ若き職人、小嶋俊さんと諒さん兄弟。
工房では10代目の兄弟が2人でひとつの提灯を製作しています。兄の俊さんは竹割りを担当、弟の諒さんが紙張りを担当。京提灯の製法を若くして習得した兄弟は製作だけに留まらず、近年、京都BALビル(ギャラリーや雑貨店が入るカルチャースペース)の照明プロデュースを行うなど空間演出という新たな挑戦に取り組んでいます。
そんな2人の”いつもんとこ”をご紹介。
京都よろづ観光帖#5
◆京野菜
京都には九条ねぎや賀茂なすに代表される「京野菜」といわれる食材があります。生産された地名を名前にもつ事からわかるように、かつてはそのエリアだけで限定的に生産されていた野菜です。さて、その中で冬になると京都人が愛してやまない京野菜があるのをご存知でしょうか?それが「聖護院かぶら」。かつて聖護院という場所で生産されていた2 ~5kgにもなる日本最大級のカブです。聖護院かぶらは、京都三大漬物に数えられる千枚漬けの材料とされることが最も多いとされます。千枚漬けの仕込みは冬の到来を告げる季節の風物詩として関西では毎年、ニュースに取り上げられます。
さらに京都には、聖護院かぶらをすり下ろして蒸した「蕪蒸し 」という料理があります。寒い冬にホクホクの蕪蒸しは身体も心も温かくなる逸品として京都人に愛されているのです。
京都よろづ観光帖#6
京都にいらっしゃる観光客のみなさんにとっては美しい寺社やその庭園に赴く事も目的のひとつ。でも庭に関してよく知らない方が多いのでは?今回はその庭園の楽しみ方を詳しく解説してみましょう。
庭園は3つの代表的な様式にわけられます。池泉庭園、枯山水、露地庭園・茶室です。そして借景、石組、水、植栽など多岐に渡る鑑賞のポイントを日頃から庭園の手入れをされている庭師の方に解説していただきます。
京都よろづ観光帖#7
【受け継がれる京都のお漬物】
千枚漬け、しば漬けなど京都の漬物はお土産にも重宝される特産品。実は京都にはちょっと変わったお漬物があるのはご存知でしょうか?世界遺産・上賀茂神社の周辺には社家町と呼ばれる神社関係者が住む、美しい町があります。昔からこの地域だけで作られてきた漬物が「すぐき漬け」です。すぐき菜(京野菜)と塩だけで漬け込んだ、味わい深い酸味が特徴。かつてすぐき菜は宮中への献上品として栽培されていて、栽培技術はもとより、種一粒たりとも他村に持ち出すことが禁じられていたそうです。
さらに珍しいのが「雲母(きらら)漬け」。小さな茄子を白味噌で漬けた味わい深いお漬物です。今では比叡山に向かう坂道にある穂野出というお店だけで作られています。かつて登山者が急坂をのぼる苦しさの中の楽しい味の一つであったと伝わります。
今回は京都ならではのちょっと珍しいお漬物をご紹介。
京都よろづ観光帖#8
毎回のテーマで巡る第一観光は老舗パン屋。パンの全国消費量No.1は何と!京都。和食イメージの強い京都ですが、日本一 パンを食べているというのです。そのルーツは、商人や自営業者が忙しい合間にすぐに食べられる利便性を好み広まったとの説が根強い。今回は織物職人が暮らす街、西陣にある昔ながらのパン屋さんを巡ります。
京都よろづ観光帖#9
京都にはたくさんのお寺がたくさんあります。
京都タワーから眺めて、すぐ北側に見える東本願寺。そして、西側に見えるのが西本願寺。お寺の周りには門前町があり、仏壇、仏具、数珠などを取り扱う店が多いのが特徴。全国から多くの門徒さんが参拝に訪れた後、この通りで必要なものを揃えるのです。今回は京都の仏教についてご紹介します。
京都よろづ観光帖#10
京都盆地の 北に位置し、豊かな自然環境を残す鞍馬山。牛若丸が天狗と修行をした場所と言われています。鞍馬山は山自体が信仰の対象で、御本尊が650万年前に金星から降りてきた、という言い伝えまであります。そんな何とも不思議な話が広まり、今ではパワースポットとして多くの人が参拝に訪れます。今回は実はあまり知られていない鞍馬山を巡りながら、人々を魅了する秘密を探っていきます。
京都よろづ観光帖#11
毎回のテーマで巡る第一観光は、京都の夏の風物詩「鴨川納涼床」特集。川沿いの席で杯を傾け、京野菜やハモを使った料理を風情と共に堪能する納涼床は、鴨川沿いの二条から五条通の間で約100店が出店。最近ではイタリアンや焼肉、バーなど若者向けの店も。第二観光は、“抹茶のバウムクーヘン”!第三観光は、老舗の京こま店主が行きつけの、和の素材を生かした京都らしい“イタリアン・ジェラート店”へ。
京都よろづ観光帖#12
京福電気鉄道は嵐山本線と北野線を合わせた総営業距離約11kmのローカル鉄道。
市内を1両編成のワンマン運行で走る小さな電車を、京都の人は親しみを込めて“嵐電(らんでん)”と呼ぶ。沿線には観光地、嵐山や太秦といった歴史ある有名な場所や、仁和寺など世界遺産に登録された名刹が点在する。京都らしい街並みを走る 嵐電沿線の楽しさをお届けします。